歓喜山 善福寺について

当山は宝亀八年(西暦七七七年) 光仁天皇の御代、開成皇子の刺願により、弥勒寺 (現勝尾寺)が都卒浄土の内院とするに対し、外院として建立せられた六ヶ院のうちの一ヶ院にして、摂津國八十八ヶ所第五十三番の霊蹟である。

本尊東向十一面観世音菩薩。別徳本尊として大聖歓喜天。両脇には不動明王、弘法大使の尊像を置き奉る。歓喜山の名の由来は、一たび当山領に登る者は摂津河内和泉の眺めを欲しいままにすることを得て、心機一転、歓喜踊躍の思いをすることから名付けられたという、また本尊の霊験が非常にあらたかで、願い事を叶え心を満足させて下さることから善福寺と称す。

この本尊の誓願の中に「大晦日の当山に詣でて親しく我を拝する者は、長く悪趣の苦を離れ頓に諸病の患を抜き給う」とあって、 古より当夜に参詣する者が多い。往昔より当本尊に祈願をして難病滅徐、災難厄除けの利益を受けた者が甚だ多い。東向きの観音様と親しまれ御縁日には数多の善男善女参詣して本尊の利益を受け日々を安穏に暮らす。当山に詣でては至心に「帰命頂禮大慈大悲向き十一面観世音菩薩」と唱え、本尊の火祭りの祈願会に参じ、開運招福 導き道開き 縁結び 安産祈願 災難厄除け 当病平癒 中風封じ などを祈願し本尊と共に人生を歩み福徳が円満する者が多い。当山本尊は東向きに鎮座し、日の出ずる方角を見る珍しい観世音菩薩である。日の出、夜明けを観ることを意味し、心身の患苦を離れ、心に想う願いが叶う道を開いて下さる。全国の観音菩薩の御縁日が十八日に対し、当山本尊が十七日を御縁日とす由縁は、新年を迎える大晦日が当山本尊の御利益を預かる随一の御縁日なることに由来し、十八日の前日にあたる十七日を毎月の御縁日とする、様々な災難を消滅し、福を招くための吉祥日である。

 

佛様のご紹介

○本尊東向十一面観世音菩薩
大和長谷寺の十一面観世音菩薩様と同体で、殊に当山本尊は東向きに鎮座し、日の出ずる方角を見る珍しい観世音菩薩でず。日の出、夜明けを観ることを意味し心身の患苦を離れ、願いが叶う道をお開き下さり、災難厄除け、開運道ひらきのご利益をいただけます。又その中でも女性の守護仏としての信仰があり、縁結び、子授け、安産祈願や、女性特有の病魔封じが祈られてきた。

○大聖歓喜双身天王 (一福聖天)
夢をかなえるゾウで知られるようになったインドのヒンズー教のガネーシャ神が、仏教では大聖歓喜天(聖天)と呼ばれ、仏教を守る神様として祀られています。双身とは、男天と女天を合せて祀られている夫婦の仏様です、女天は十一面観世音菩薩の化身であります。金運隆盛、商売繁盛、難事改善など、より強く現実の道を切り開くための聖天様のお姿になったと言われており、また縁結び、夫婦和合の御利益をいただけます。

○一願成就不動明王
魔を払い力強く導く仏さまとしてメジャーな仏さまですが、当山のお不動様は60日間我が名を呼び続ける者の願いを叶えるとの御誓願をお待ちで、受験合格や就職成就など、人生の中での頑張りどころを守護してくださいます。本尊東向き十一面観世音菩薩の利益を利益を余すことなく与え人々を導く、脇仏として安置されております。

○金毘羅大権現(金毘羅神社)
讃岐の金毘羅さんで名の知れた金刀比羅宮の神様が江戸時代に当山へお迎えされました。道開きの神様として参拝の方の願いが叶うよう本尊様にお伝え下さります。本堂へ参る前にお参りをお薦めします。

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